すっかりスペインの魅力にはまり、そして焼き物の世界に惹かれていきました。
スペインタイル教室へ通い始めたことでさらに焼き物への興味が強くなったのでした。
スペインの白い村や白い街は有名ですよね?
その白壁を飾るカラフルなお皿たち!
スペインのその昔、陶器は非常に高価なものだったそうです。
そのためインテリアのように壁に飾る習慣が今なお残っているそうです。
いつかマイホームを持ったら真似したいものです。
スペインタイル教室
通っていたスペインタイル教室、もともとはバレンシアで設立された教室でした。
バレンシアには三大陶器と呼ばれる、パルテナ焼き、アルコラ焼き、マニセス焼きがあります。
マニセスの街は陶器の街そのもの、駅舎や公園など街中のいたるところに焼き物があふれています。
そのマニセス焼きの産地にあるマニセス陶芸学校を卒業された先生が設立された教室でした。
その先生のお姉様が東京と大阪教室をひらいているという姉妹でアート活動されている教室でした。
あ、日本人の方ですよ!
そもそもなんでその教室を選んだのか?
作品を作りつつ、生徒のみなさんででバレンシアに行ったなんて書き込みを見たものですから・・・またスペインに行きたいなと!
焼き物であふれる街並みをぜひ見てみたいと、創作意欲よりもそちらの動機が強かったです。
期間ではありましたが、教えていただいたのが、下記で紹介するセビージャ焼きの技法に用いられる“クエルダセカ”。幾何学模様など、タイルを切って貼り合わせてモザイクタイルのように見せる技法だそうですが、かなりの集中力を要します。
色使いは自由でしたがとにかく細かく、この写真のタイル1枚仕上げるにも2〜3時間あっという間でした。
焼成の時間をいれたらもっと時間がかかります。
タラベラ焼き
首都マドリッドより南西へ約120kmにあるタラベラ・デ・ラ・レイナとう街で作られる陶器です。
手書きの見事な絵付けは非常に高い技術として観光客に限らずファンが多そうです。
この街にも行ってみたいけど、とネットで色々検索しているうちにこんな水筒を見つけました。
タラベラ焼きのモチーフをプリントした水筒です!おそろいのトレーも同時に購入しましたが割ってしまいました・・・残念。
メキシコ・プエブラにもタラベラ焼きという焼き物があり、こちらは1500年代にスペインがメキシコを統治下に置いた際、タラベラ・デ・ラ・レイナから職人が移り住み根付いたものだそうです。
それほどスペインの焼き物文化って濃いのだなあとしみじみ思いました。
グラナダ焼き
今なおアラブの文化と伝統を色濃く残しているアンダルシア地方の古都グラナダで盛んに作られています。
白地に青と緑のカラーで、グラナダの語源でシンボルでもあるザクロをモチーフにした陶器類が特徴的です。非常にはっきりとした特徴で、私のような素人でも産地がすぐにわかります。
グラナダの街には青と緑の陶器がいっぱい!
セビージャ焼き
スペイン南西部、アンダルシア地方に古くから伝わるアラビア模様や仕上げに金を施したものが特徴的です。クエルダセカという技法を用いているのも特徴なのですが、イスラム人がスペインにもたらした技術の一つだそうです。
セビージャ以外の街でもお土産の工芸品として取り扱いが多いみたいですね。
現地に行けなくても手に入ったりします。
スペイン各地にはまだまだ素敵な陶器の産地があります。特にアンダルシアの街々には、イスラム人が統治したその時代より受け継がれた焼き物文化があちこちに残っています。
それらの街を巡り陶器類を買いあさるのが今の夢かもしれませんね。
また気が向いたら陶器についてつづります。