スペインの首都マドリッドより日帰りで行ける町を紹介します。
マドリッドから北西へ95Km、カスティーリャ・イレオン州のセゴビア。マドリッド・チャマルティン駅から高速列車AVEで約30分と気軽に出かけられる距離です。
何と言っても見どころは、ローマ時代に造られたスペイン国内最大規模のローマ水道橋。数年前に見て以来すっかりローマ時代の遺跡ファンになり、中でも水道橋はものすごく魅力を感じます。
建てられたのは紀元前1世紀頃。そんな遥か昔に造られたものが、これほど完璧な保存状態で残っていることに感動を覚えます。
また、全てを人の手によって高さ約29メートルも積み上げられていることや、並ぶアーチの美しさも魅力に挙げられます。
小さな街ですが、とにかく印象深いところだったので、次回のスペイン旅行には必ず再訪するべくスケジューリングしてある街です。
奇岩が織りなすモンセラットの景色
マドリッド・チャマルティン駅から高速列車AVEに乗ると、高速列車の停車駅であるSEGOVIA GIOMAR駅で下車することになります。
セゴビアにはもう1つ鉄道駅があるので、間違えないように注意したいですね。
以前セゴビアを訪れるべく下調べをした際、そのリサーチ力のなさから???駅が旧市街に近いという情報をもとに、駅から歩いて旧市街まで行けると思いこんで現地に到着。
しかし実際はAVEに乗って着いたのはSEGOVIA GIOMAR駅のほう。駅が2つあるなんて知らなかった!
駅構内のインフォメーションで地図をもらい、見てみるととても歩けそうもないことがわかりバスに乗って旧市街へ向かいました。
それに駅前から旧市街までの道中は、野原と表現しても相違ないほど建物があまりない景色が続いていたのでした。歩く前にインフォメーションのスタッフに聞いてみて正解でした!!
以前セゴビア弾丸日帰り旅でつづったように、準備の時間もなければ滞在時間も少なかったため、旅行という限られた時間の旅程は少しのロスもないようにしたいものです。
おっちょこちょいも旅の思い出にはなりますが、やっぱり事前リサーチってほんとに大事です!
スペイン国内最大規模の水道橋
SEGOVIA GIOMAR駅から乗ったバスは、旧市街のロータリーに到着します。
バスを降りたらもう眼前にどーんっと立ちはだかる巨大な水道橋が!!圧倒される景色がそこにあります。
紀元1世紀前後に建造された水道橋が、2000年もの間このセゴビアの町に建っているなんて!!
ローマ人が築いた巨大な水道橋、セゴビアまで見に行く価値ありです!
貴婦人の愛称に相応しいカテドラル
スペイン語でカテドラルとは大聖堂と訳されることが多く、キリスト教徒には馴染みの場所です。
水道橋を背にしてマヨール広場に向かうと、広場の向こう側にその姿が見られるでしょう。
ムデハル様式と青い三角屋根が美しい美しいアルカサル
アルカサルとはスペイン語でお城のこと。こちらはディズニー映画“白雪姫”の城のモデルとなったことで有名なお城です。
外壁の表面にはムデハル様式がうかがえる幾何学的な模様装飾に、青い屋根の塔がいくつも!
正面とは全く異なる顔を持つお城
旧市街の城壁をサンティアゴ門より外に出て、町の北側を東西に流れるエレスマ川を渡ったあたりから、正面とは異なるお城の顔を見ることができます。
ぜひ城壁の外から見てみることをおすすめします。
荒野をのぞむ12角形のラ・ベラ・クルス教会
サンティアゴ門を城壁の外へ出て、エレスマ川を渡った先にある教会です。
お城のある高台から見るとその教会の向こうは荒野が広がっており、旧市街が平原の真ん中にあるのがよくわかります。
13世紀テンプル騎士団によって建てられたスペインでは珍しい12角形の教会で、中世の世界に飛び込んでみるのもおもしろいですよ。
歴史あるセゴビアへの日帰り旅いかがでしょうか?マドリッド滞在の間にぜひ見ておきたい町です。