今回は北スペインのバスク地方にある町、サン・セバスティアンについて。
ピレネー山脈を挟んでフランスとスペインの両国にまたがる地方で、スペインの他の地域とは異なる独特の文化や言葉を築いてきた地域でバスク地方と呼ばれます。
町中ではスペイン語とバスク語を併記した看板がよく見られる事でしょう。それだけバスクの人々は自分たちの文化や伝統を大事にしているのでしょうね。
そんなバスク地方にあるサン・セバスティアンは、年間100万人を超える人が訪れる海と山の両方を持つ町です。
現在放送はありませんが、以前フジテレビの番組で“世界行って見たらホントはこんなトコだった”で紹介されていたサン・セバスティアンのコンチャ湾の美しいこと!!ぜひ見てみたくて妄想旅行をしております。
美しいコンチャ湾以外にも美食の町として知られており、海辺の近くや旧市街には数多くのバルがひしめき合っています。美しい景色に美味しいご飯に、言うことなしの町ですね!
モンテ・イゲルドから眺めるコンチャ湾
コンチャとはスペイン語で貝殻という意味です。コンチャ湾はモンテ・イゲルドとモンテ・ウルグルという山に挟まれた半円形の海岸です。
モンテ・イゲルドの展望台へは、バスに乗り、さらにフニクラと呼ばれるケーブルカーに乗って行くことができます。
バス停の表記はバスク語で書かれているのでご注意!スペイン語が分からなくても、フニクラFunicularは何となく読めるかもしれません。
バスに抵抗があるのなら、ケーブルカー乗り場までタクシーという手もあるし大丈夫!
ケーブルカー乗り場は100年の歴史を持つサン・セバスティアンの観光拠点でレトロな雰囲気です。箱型のケーブルカーはポルトガル市内の坂道を走るケーブルカーに似ています。
傾斜角度は50度、ケーブルカー同士のすれ違いが見どころなんだとか!カメラを構える観光客が多そうですね。
15分おきに出発し、3分ほどで162mの上の山頂に到着します。展望台から“ビスケー湾の真珠”と謳われる美しい景色を堪能しましょう!
美食の街で食い倒れよう!!
どのバルでもたくさんの種類のピンチョスがずらり!!ピンチョは串という意味で、現在では串のないフィンガーフードの代名詞としてピンチョスと呼ばれるようになりました。
近年日本にもたくさんスペインバルができてお馴染みですよね。
食い倒れの美食家が集まる町サン・セバスティアン。混んでいるお店ほど美味しいに違いない!
“世界行って見たらホントはこんなトコだった”の放送で、美味しいバルを見つける方法として、カウンターの下のお客さんが立ち飲みする床に紙ナプキンがたくさん落ちているほど美味しく人気のお店なんだと紹介がありました。
掃除する間も無く、お客さんが立ち代わり入れ替わりするという事だと思います。
バルは何軒もはしごするのが当たり前。ピンチョスをいくつかつまんだらさぁまた次のお店へ!
ビールが進むんでしょうね!下戸な私はひたすら美食に集中するのでしょう。
夜景のコンチャ湾も美しい!
バルで美味しいピンチョスとお酒を楽しんだら、ホテルに戻る前に夜景はいかがでしょう?
半円形のビーチに明かりが弧を描いて綺麗ですね。
これまで巡礼路以外は特に北スペインに触れることはありませんでしたが、サン・セバスティアンにはとっても惹かれます!
バルセロナやマドリッドからそれぞれ約5時間の列車旅を選ぶか近隣の空港に降り立つか、日本から直接行くには少し不便ですが、マドリッド直行便がある今ならもっと近く感じますよね。
ぜひスペイン旅行の滞在地の候補にサン・セバスティアンを!
次回はまたまた北スペインのビルバオについてつづります。