卒業旅行で行った懐かしのローマ4日目。
ローマ最終日の今日は、ついにバチカン市国へ!ところが着いてみるとものすごい行列!!
世界最小の国の入り口は、そこにいる観光客が皆で手を繋げばぐるりと取り囲めそうなほどの列を成していてびっくり!
と思ったらその列は、バチカン博物館への入館待ちの行列でした。

キリスト教徒の聖地へ!サン・ピエトロ広場

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気を取り直してサン・ピエトロ広場へ。遠目ではわからなかった太い柱が284本も並んでおり、楕円を描いて柱廊で広場を囲んでいます。
その上には彫刻像がこちらを見下ろしているように見えました。

30万人も収容できるほどの敷地の広場です。中央にあるオベリスクはエジプトから運んできたものだとか。
これ以外にもポポロ広場、ナヴォーナ広場があり、13本ものオベリスクをエジプトより持ち帰ったらしいのですが、本家エジプトには6本しか現存していないのだそうです。

一体どうやってこんな巨大なものを遠くエジプトから持ち帰ったのやら。古代の人々の智慧ははかり知れませんね。

大聖堂内部1

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4世紀にコンスタンティヌス帝の命により建てられたこの主聖堂は、16世紀頃に大改築を行ったそうな。
こちらのブロンズ製の天蓋はベルニーニ作なのだとか。装飾の美しいこと!!

大聖堂内部2

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120年もの歳月をかけて完成させたとあって、中は豪華絢爛!
決してスポットライトが当たってではなく、まばゆい(心境がそう見せた気がする)装飾が非常に印象的でした。

大聖堂内部3

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天井に壁面の彫刻などどれをとっても、細部にまでその高い芸術性がにじみ出ていた気がします。

大聖堂の上からの見晴らし

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クーポラと呼ばれる場所から、バチカン広場とローマの街が抜群に見渡せます。
ここ以外に高さのある建物に登っていなかったため、やはり観光の醍醐味の1つはその街全体を見渡すことなのだと思わせてくれる景色でした。

前ローマ法王ベネディクト16世

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ちょうど私達が旅に出る少し前に就任した、ベネディクト16世。

ローマ法王の到着に遭遇!

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大聖堂内部を見学のあと、サン・ピエトロ広場とサンタンジェロ城を結ぶコンチリアツィーオ通りを特に行くあてもなく歩いていました。
するとなぜか、通りの両脇に人々が集まり始めました。

何事かと、通りにあるジェラート屋さんでジェラートを食べながら様子を伺っていると、来るわ来るわあっという間に通りは人で埋め尽くされました。
これは待っていなければっ!とサンタンジェロ城方面を見つめていると、バイクと黒塗りの車数台が走ってくるのが見え始めました。

これはっ!とカメラを構えてパチリ。ローマ法王の御一行でした。

厳重な警備の下

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ものものしい警備に囲まれて、一瞬でしたが、車の窓から手を振るベネディクト16世を見ることができました!!何てラッキーなんでしょう!
まったくの無宗教な私達でしたが、意図せずこんな瞬間な立ち会えたことを心から幸運に思いました。

カフェでまったり休憩

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そのあと、何度となく通ったナヴォーナ広場のカフェで休憩をしました。
友達と互いに写真を撮りあっていると、ウェイター2人も参加して一緒に撮影。「またおいでよ」と、カフェの名刺を渡されましたがそれが最後でした。

この旅の数年後、旅にまつわる地図やチケットやレシート類など全てとっておいたのはいいのですが、そのままファイリングもしていなかったので整理しようと広げてみました。

するとあの時のカフェの名刺が、そしてその裏には電話番号が。あ、あれってナンパだったのかな?
きっとイタリアン男性ってこういうのが挨拶代わりなんだろうなぁ、気づいてなくてすまん!
もはや2人いたウェイターのどちらかももうわかりませんね。

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂

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夕方に近づいた時間帯に、またヴェネチア広場のそばにあるこの記念堂をもう1度見ました。

そう言えばヴェネチア広場で適当に買ったサングラス、シャネルのイミテーションだったっけ。
バルセロナにしてもローマにしても、昼間の日差しが眩しくて眩しくて。3月の初旬でもヨーロッパの日差しは関係ないかもしれませんね。耐えきれずに目に付いた露店で買ったものでした。

それ以来、ヨーロッパへはサングラスを持っていくようになりました。あるほうが無難です。

ついに最後のサン・ピエトロ大聖堂

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そして最後のしめに、夜のサン・ピエトロ大聖堂を見に行きました。
4日間の滞在で何度も、サンタンジェロ橋からヴィットリオ・エマヌエーレ2世橋越しに見えるサン・ピエトロ大聖堂がお気に入りで通いました。
今でもその美しさは忘れられない思い出です。

さて、お次はフランスはパリへと向かいます。最後の渡航先でそろそろ疲れが出てきそうですが、まだまたあの頃は若かった!
とは言いつつ、ローマからフィレンツェへも行きたいなぁなどと友達と話していましたが、結局断念してしまいました。もったいない!!やはり計画的なスケジューリングが必須です!