これまで何度もローマの水道橋についてつづりましたが、今回はローマ橋とロマネスク様式の橋について。そしてしつこくまたまたスペインネタです。
もうスペインはしばらくお休みだと思っていましたけど、また書きたくなりました。

ローマの水道橋やローマ橋がある町というのは、かつてローマの属州として栄え、そこにはローマ本土に追随するような町が成り立っていて様々なローマ時代の文化が残されています。

今回はヒスパニア属州として栄えたスペイン各地に残るローマ時代の名残、ローマ橋についてつづります。

コルドバのローマ橋

こちらはアンダルシア州のコルドバにあるスペインの代表的なローマ橋。

町を流れるグアダルキビル川に架かる橋です。
夜にはライトアップされます!

メリダのローマ橋

こちらはエストレマドゥーラ州のメリダにあるローマ橋。
全長792mで、歩行者専用の橋として現役で使われています。

カセレスのアルカンタラ橋

こちらもエストレマドゥーラ州のカセレスにあるローマ橋。

カセレスは先のメリダと車で1時間ほどしか離れておらず、こんなスペイン内陸の地にまでローマの町がいくつも栄えていたのだと感心してしまいます。

トレドのアルカンタラ橋

こちらはカスティーリャ・ラ・マンチャ州のトレドにあるローマ橋。
タホ川に架けられた橋で、鉄道のトレド駅からの道と旧市街とを結んでいます。

ローマの時代より建設が始まり、幾度となく改修が繰り返された橋ですが、素朴な味わいがあります

アルバセーテのローマ橋

こちらもカスティーリャ・ラ・マンチャ州のアルバセーテにあるローマ橋。
町を流れるフカル川に架かる橋です。

町は白壁の家々が並びイスラムの雰囲気を残しています。

サラゴサのピエドラ橋

こちらはアラゴン州のサラゴサにあるローマ橋。
町を流れるエブロ川に架かる橋です。

エブロ川とピエドラ橋とピラール聖母教会が3点セットで映る写真が、ガイドブックでよく紹介されていますね。

バサルーのロマネスク様式の橋

カタルーニャ州のバサルーにある橋。
町を流れるフルービア川に架かる橋です。

ロマネスク様式とは、中世の時代にヨーロッパに広まった建築様式で、半円のアーチなどまさに古代ローマの影響を濃く受けており、ローマ風の橋で、ローマ時代より少し新しい時代に造られたものだという認識です。

バサルーはまだまだメジャーではあまり知られていませんが、とても美しい町として一部の旅行者に人気です。

 
橋に限らずローマ時代の遺跡の数々は2000年以上経った今日に至ってもなお残されています。
かつてイベリア半島の全土がローマの支配下にあった時代に築かれた町の名残をぜひ見てまわりたいものです。