ユーラシア大陸の最果てにあるポルトガル。この小国が海洋国家として大航海時代を拓き、世界にその名を轟かせました。
1543年ポルトガル人が種子島に漂流して以来、日本に多大なる影響を与えた国ですね。
ポルトガルを象徴する言葉として“サウダーデ”という単語がよく使われますが、郷愁、哀切、憧憬、思慕などその意味は幅広く、ポルトガル人にしか理解できないと言われているそうです。
ポルトガルに行ったらそんな“サウダーデ”を感じられる旅にしたいものです。
オレンジの瓦屋根と青空のコラボ
ポルトガルの街並みとしよく見かけるのが、こんなオレンジの瓦屋根に白壁の風景です。イベリア半島特有なのか、雲ひとつない晴天の青空にその色が映えて美しい!
ポルトガルのイメージってこれそのものなんですけど、ちょっとサウダーデとは結びつかない気がしますが、行けば感じられるのかもしれませんね。
アズレージョに彩られた建造物
やはり焼き物が好きなので、アズレージョには興味津々。
アズレージョとは建築物の内壁や外壁に敷き詰められたタイルのことで、歴史や文化の影響を受けており時代によって特色が異なります。
写真のような青一色の染付けは、オランダのデルフト焼きの影響を受けたものだそうです。
幾何学模様が取り入れられたムデハル様式の装飾タイルや、イタリアのマジョリカ技法を取り入れた多彩色なものまで様々です。
ポルトガルでお気に入りのタイル探しを楽しみたい!
リスボンには国立アズレージョ美術館があり、貴重な作品が見られるでしょう。
バルセロスの雄鶏ガロ
王道のポルトガル土産と言えば雄鶏の置物です!もとはポルトガル北部のポルトの町から約1時間のところにある、バルセロスに伝わる雄鶏伝説から始まります。
昔スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指していた巡礼者が訪れた村で、無実の罪で死刑を宣告されました。その巡礼者は刑が執行される前に、判決を下した裁判官に会えるよう頼みました。
裁判官は友人たちと宴会を開いていたところで、巡礼者はテーブルにのっていた鶏の丸焼きを指してこう言いました。「私が無実である証拠に、刑が執行される時にはその雄鶏が鳴くだろう」と。
巡礼者以外のその場の誰もが信じませんでしたが、刑執行前に本当にその通りになるのです。
ただちに巡礼者は釈放され、その数年後再度その村を訪れた時、聖母マリアと聖ヤコブ(サンティアゴ)に捧げる十字架を建てたそうです。
その十字架というのが、バルセロスの考古学博物館に展示されているものだと言われています。
いつのまにかポルトガルのシンボルとなった雄鶏の置物、1つくらい買って帰ろうかな。
シンプルに塩で焼いただけのイワシ
ポルトガル人の大好物で、皮を外して身だけを食べるのだそうです。
初夏の訪れがイワシの旬を教えてくれて、港町やリスボンの路地でイワシを焼いている様子を見かけるでしょう。ぜひ美味しいイワシを味わいたいものです!
エッグタルト〜パステル・デ・ナタ〜
ポルトガル発祥のスイーツ!
これ大好きなんですよね!でも今住んでいる町には売っていない…。車で1時間走れば手に入るようです。
最後にアンドリューのエッグタルトを食べたのは何年前だったかもう思い出せません。近場で手に入らないのでもう自分で作ろうか、手っ取り早くネット注文しようか考え中です。
だから本場ポルトガルに行ったら絶対に食べたいスイーツです!!
色々挙げましたが、他にもポルトガルと言えば日本語に多大な影響を与えてきたのをご存知でしょうか?
ポルトガル語源の言葉には、カッパ、カルタ、コンペイトウ、じょうろ、おんぶ、コップ、テンプラ、パン、ボタン等、意外にたくさんあります。英語ではないカタカナ語だと思えば結構思い浮かびます。
長い時を経て今日の言語にこれだけポルトガル語が残っていると、意外にも異文化の取り入れはかなり昔の時代から始まっていたんだなぁと改めて実感します。
物理的な距離はありますが、結構身近な国ポルトガルについてつづってみました。