オビドスはリスボンから北へ約90kmほど行ったところにある小さな町です。“谷間の真珠”と呼ばる、絵のような風景がそこにはあります。
ディニス王とイザベル王妃が婚礼旅行でこのオビドスの町を訪れ、すっかり町に魅了された王妃に王が町をプレゼントしたんだそうです。以来オビドスは代々王妃の直轄地として受け継がれました。
この話を聞いただけでも行ってみたくなりますよね!
コンパクトな可愛らしい町へ
鉄道オタク寄りの人間としては列車で向かいたいところですが、オビドスまでは乗り換えがあり、2時間半かかって着いたらオビドス駅は無人駅と、列車は少々不便なので断然バスの方が時間もかからず楽です。
バスだと1時間ほどで行くことができます。
全長約1.5kmで、30分もあれば一周できてしまうほど小さな町です。立地、町の規模共に日帰り旅にぴったりなところですね。
いやいや日帰りどころか近隣の町と合わせて周遊も可能、とか考えてしまうあたり欲張りですね。
でもそう何度も行けるわけではないし、この機会に行けるだけ色んな所に行ってみたいと思うのは私だけではないはず。
中世のお城を利用したポザーダ・ド・カステロ
日帰りを想定して書いていますが、このままオビドスに一泊して、さらに北のポルトを目指すのもいいですね。
15世紀のお城を改装しており、落ち着いた内装とアンティーク家具が居心地よさそうです。
ホテル内にあるレストラン、「ポザーダ・ド・カストロ」の評判がいいらしいので、宿泊しなくても食事をしに訪れるのもいいでしょう。
メインストリートはディレイタ通り
この通り沿いにお土産やさんやレストランが並び、見所もこの周辺に集中しています。
本当に小さな町なので、一本道を外れてもすぐに居場所がわかりそう。地図が苦手な方にも心強い印象です。
それに夏季の週末限定ですが、人気の観光馬車もあるので、旅行時期が合えば町歩きの前に乗ってみるのもいいでしょう。
町の入り口前にあるインフォメーション横の駐車場から、4人乗りの馬車が城壁内を回ります。
ブーゲンビリアやゼラニウムが飾られた路地を歩き、特産品の陶器や編み物のカゴを並べたお土産やさんを見ながら、ゆっくりと散策したいものですね。
山間に広がるぶどう畑の丘にあるオビドスの町。中世の城壁に囲まれ、時の流れを止めたような空間に足を踏み入れることになるでしょう。
ポルトガルを訪れる際には、ぜひオビドスへ行ってみたいものです!