最後の長時間フライトに向けて心の準備をしつつ、ぼんやりとバルセロナでの最後の夜のことを思い出していました。
空き時間で
バルセロナの病院に行くまで「抗生剤」なんて英語これまで知りもしなかったなぁと。
医師の具体的な説明は、持って行った英語とスペイン語の電子辞書、病院のPCを使った自動翻訳を使ったおかげで理解できた部分が多かったのです。
少しおかしな日本語訳の部分は、質問を繰り返し確認しながらの会話でした。全く英語が話せなかったとしても、スマホを駆使すればきっともっとスムーズに意思疎通できるんでしょう。
私自身、英語圏への留学経験はないし、そんなに英会話レベルが高いわけではありません。語彙力が決定的にないので、“嘔吐”など病院へ向かう前説明に必要になる単語を調べて行ったくらいです。
やっぱり語学力よりも、コミュニーケーション力のほうが実戦で勝るのを証明するかのようなやりとりだったと思います。
英語が話せなくて海外旅行が心配という方、必要なのはコミュニーケーション力です。単語や翻訳機能は誰でも調べることができます。口にだすこと、間違えるのを恐れず間違えても恥じないことが大事ですね。
語学面が心配で海外渡航を足踏みするのはもったいないです。何事もチャレンジする気持ちから新たな楽しみの発見へとつながると私は確信しています。
今回の旅行を終えてから、やはりまだ行ったことのないスペインの街に行きたいので、もっとスペイン語を学ぼうと思いました。
NHKのスペイン語講座から始めて、まだまだ今も入門・初級レベルの域を脱してはいません。旅で使うだろうフレーズ、訪ねたいフレーズだけはすんなりと頭に入るんですけどね。
そうして楽しみながら学ぶのが大人になってからの趣味と言えるのかもしれません。学生のようにしなくてはならない勉強ではなく、大人になって自ら探求しながら勉強するのは全く苦になりませんよね。
本音は今からでもスペインに留学したいくらいです!でも行けなくても学ぶ方法はいくらでもあります。
語学とコミュニーケーション力、どちらもバランスよく身につけていこうと思わせる旅になりました。
抱っこ抱っこ
この旅行での最後のフライト。帰りも1番後ろの席を確保できました。それからその前の2席も!
2列のコンフォートシートは結構空席があって、ベルト着用サインが消えると同時に争奪戦になることを往路で知りました。
子供が前の座席を叩いたり触ったりすれば、座っている方のストレスになるので、そこでCAさんにお願いし一つ前の空席を離陸前に抑えてもらい4席使わせてもらえることになりました。
帰りのCAさんたちもほんとによくしてくださり、またあまり騒がないうちの子を褒めてくれました。「小さなお子様連れはこんなものじゃすみませんよ」って。
お母さんが疲れ切っているのを何度も見てきたそうです。
確かにそんな想定もしていたのですが、うちの子はもっと小さな赤ちゃんの頃から抱っこしさえすれば機嫌がよくなる子でした。オムツや空腹を訴えてのぐずぐずの対応は即座に、それから眠たい時のぐずぐずはひたすら抱っこでした。
機内に響く轟音のおかげで、本泣きになる前にすぐに対応すればそれほど大きな声で泣きわめくことはありませんでした。
なので往復のフライトとも、歩き回れる間は抱っこひもにのせてうろうろ。
帰りのフライトでは少し様子が違い、眠っているのですが10〜20分おきにぐずぐず、立ち上がって抱っこするとまた眠るの繰り返しでした。
やっぱり着陸時は抱っこひもから降ろさなければならず、おろして私のベルトと子ども用ベルトをつなげるとぐずぐず。でも完全に着陸して席から立ち上がれる時がきたらだっこで泣き止む、でした。
抱っこ抱っこな子のおかげで長時間フライトを乗り切りました。
こうして10日間の旅は終わり無事に関空へ、そこから車で自宅まで帰ることができたのでした。
子育てに語学にまだまだ学ぶことがたくさんあります。
奮闘しながらも、日々の生活の中でほんの少しでも何かを学ぶ機会を持てる心のゆとりがほしいものです。
次回は帰国後についてつづります。