バルセロナで子供が生まれてから初めて熱を出し、事前にリサーチしておいた病院にて。
病院の受付と初見の診察を終えてから、次の診察を待つ他のファミリーとともに長い長い待ち時間過ごしました。
検査
しばらくして手渡された受付番号?がモニターに表示されると、今度はまた違う処置室へ通されました。
どうやら最初の初見をしたあと、また違うドクターに診てもらう流れらしいです。ドクターは血液検査と尿検査を提案してきました。
もちろん心配なのでどちらも調べてもらえるようお願いし、まずは採血からでした。
最初に診てもらった部屋に移り、採血の針をさされて少し泣きましたがまた抱っこするとすぐに眠そうにしていました。
採尿は・・・なかなかおしっこが出ませんでした。
発熱してから度々水分を取らせようと粉末のスポーツドリンクやお茶を飲ませようとしていましたが、ほとんど飲んでいませんでした。
採血の採尿をしてくれたナースさんは英語が話せず、採血を始めた時は針を私たちに見せ何を始めるかジェスチャーで伝えてくれました。しかし採尿ができてない、そのあとのどうするかの会話もジェスチャー・・・
でもベテランそうなナースさんで、あと1時間待合で待って(時計と手書きのメモで)、出たらあっち(2度目に通された部屋のほうを指差し)にいる誰かに教えてくださいとしっかりと伝えてくれました。
1時間待っても出なかったら、同様にあっちにいる誰かに教えてださい、そのあとはモニターに番号が出るまで待っていてくださいと。
おかげでスペイン語でおしっこはピッピ、他の会話の流れでおしゃぶりはチュペだとこんな状況下でも学んでしまいました。
ジェスチャーだけでも内容は大体わかったのですが、ナースさんは英語が話せるドクターをあとで連れてきて上記の内容だと再確認させてくれたのでした。
やっぱり言語を超えるコミュニーケーションて大事ですね。もっともっとスペイン語も勉強したいなとあとで思いました。
採尿
結局、1時間経っても採尿はできずに番号がモニターに出ました。この時点で23時前くらいだったと思います。
2回目に通された処置室でドクターと話し、血液検査では何の問題もないことを聞かされました。ほっとしたものの、まだ尿検査ができていない・・・
次の手立てとして、水をかけて尿意を誘う方法を試しました。それが功を奏したので無事に検査することができて、尿検査も問題なしとの結果が出ました。
こうしてまた最後にドクターの話をした時には、多分風邪か何かの発熱でしょうということでした。
ホテルを出てから病院にいる間もずっと37度台のままだったので、薬の処方も抗生剤の投与は必要ないと言われました。もしまた熱が上がるようなら持ってきた座薬を使うようにと。
そして全ての診察と会計を終えてホテルに戻ったのは深夜の1時頃。それだけ夜間救急の小児科は混んでいました。日本も似たようなものかもしれませんね。
診察で疲れ切った子供はスヤスヤと眠り、私たちは明日の出発に向けて残りのパッキングを終えたら2時過ぎでした。
出国の不安
そう、明日はアムステルダムへのフライトを予定していました。
空港はサーモグラフィーがあり、発熱していると出国できない・・・
しかもこの頃ニュースになっていたエボラは、発熱を伴うものできっと空港でも検査が強化されているはず。
初めての座薬をここで使うことになるのだろうか・・・
一抹の不安を抱えながらベッドに横になりました。
長い夜をやっと終えて、本当に子供に申し訳なく思いました。親のわがままでこんな遠くまで連れてきて熱が出て。
しばらくは辛そうな様子を思い出して、旅行を後悔し始めていました。スヤスヤと眠る子供の寝顔を見ながら、何度もごめんねと頭を撫でました。
検査の結果何もなかったことで不安で暗雲立ち込めていた気持ちが少しだけ晴れ、とにかく無事に帰国できるまでしっかりしなくてはと自分を奮い立たせたのでした。