地中海のバルコニーをあとにして、まずは一番近くにあるローマ時代の遺跡から見て回ります。
タラゴナ観光
そう、タラゴナにもセゴビアにあったようなローマ時代の水道橋があるのです!!
セゴビアで見て以来すっかり水道橋の魅力にとりつかれてしまい、スペイン国内の水道橋をネットで探しました。
そしたらバルセロナの近くにあるではありませんか!
他にも円形闘技場やプレトリ(長官官邸)などローマ時代の遺跡が残っています。
カテドラルや古い街並みも素敵です。
円形闘技場
地中海のバルコニーを駅と反対方向へ歩くと見えてきます。
1世紀に建造され、世界遺産に登録されています。
地中海をバックに見られるその景色が、建造された当初から変わることのなくそこにあるのだと思うとよくぞこのまま保存されてきたなと感動さえ覚えます。
次にカテドラルを目指します。
闘技場を背後に手入れされた庭を抜けると、旧市街へ向かうのなら道へエレベーターで出られます。ベビーカーだったので助かりました。
旧市街
旧市街ではランチとご当地マグネット探しを目的にうろうろ。
がしかし!昼前にバルセロナを出てから、今は完全にシエスタの時間。
店のシャッターはおろされ、リサーチしたお店は閉まっていました。
仕方がない。ちょうど子供が眠っているし、小さいながらも賑わっているバルのテラス席というか、通りの真ん中あたりまではみ出しているテーブル席がある店に入りました。生ハムはどこに行っても美味しい!
軽く食事をして、タラゴナの目抜き通りランブラ・ノバ通りを歩きながらマグネットとタクシーを探しました。
インペリアル・タラコ広場まで歩いてようやく新聞や飲み物、スナックなどを売る小さなスタンドで水道橋のマグネットを見つけて、そのあと向かうラス・ファレラス水道橋への期待に胸をはずませました。
ラス・ファラレス水道橋
インペリアル・タラコ広場からバスが出ているのはリサーチ済みでしたが、ベビーカーもあるし帰りはタラゴナ駅に向かいたかったのでタクシーを探していました。
ランチを済ませてからこの広場に着くまでの間、タクシーの姿を見かけず、タクシーの運転手さんもシエスタか!と思われましたが、ホテル前に待機している数台を発見!!
窓越しに片言のスペイン語で、最初に水道橋を見てそのあと駅に行きたいと言うと、女性ドライバーは快諾!
やっぱり言葉が伝わるって嬉しいですね!
ちなみにバスに乗る場合、現地の言葉Pont del Diableと、スペイン語Ponte del Diablo(悪魔の橋)で読み方が異なります。下車する駅名なのでご注意ください。
眼前に広がる石造りの水道橋!これが見たかったんです!!
セゴビアのものに比べると少し規模は小さいですが、その保存状態は非常に良かったです。
昔の人は何と偉大なことか、すべて手作業で機械はいっさいなしの時代にこんなものを建造してしまうのですから。
茫然とそこに立ち尽くしていたかったのですが、そろそろバルセロナに戻らなくては、タクシードライバーさんも待ってくれているし。
駅に着くと折りよくまた近郊線に乗れてのんびりと列車は線路を進みます。往路と違い復路は徐々に混み始めます。週末だったせいだと思います。
ベビーカーをたたみ立っていましたが、子供がぐずり始めてしまいバルセロナに戻ったときにはぐったりでした。
セルベセリア・カタルーニャでディナー
ぐったりでもまたあのレストランは行きたくて、ホテルで休憩し子供に離乳食を食べさせて出かけました。
この日はすでに待っているお客さんが多く、30分ほど待つことになりました。
どうやらカウンターは空きが出ても早い者勝ちのようで、すかさず座っている人たちが見受けられましたよ。
待ち時間のおかげで、ベビーカーでそのあたりをうろうろしているうちに子供は眠り、またしても大人はゆっくりディナータイムとなりました。
ベビーカーがあるのは受付でお店のスタッフも把握してはいたようですが、広めのテーブル席にしてくれて配慮が感じられました。
ビールに生ハム、マテ貝とエビのソテーをオーダーし、ピンチョス数種類をカウンター席まで行き指差し注文しに行きました。テーブル番号を伝えると、できたら持ってきてくれるシステムらしいです。
最後に、まだ本場で食べたことがなかったクレマ・カタラナを堪能したところでお開きとなりました。どれもこれも非常に美味しかったし、何より食事を楽しむ余裕ができたこと、子供に感謝です。
あと1泊残っているにもかかわらず、これがバルセロナでの最後の夕食になるとはつゆ知らず。ホテルに戻り、シャワーも浴びずにその日の疲れを癒しました。
この頃から少しずつ鉄道オタクに近づいていくことになります。とくにスペイン国鉄で、ですね。これからちょいちょい鉄道ネタもつづっていきます。