前回のバターリャの町に続き、またまたキリスト教関連の、しかも濃厚にキリスト教どっぷりの町です。
ヨーロッパの町では町の大小を問わず、キリスト教ゆかりの土地がたくさんありますよね。
興味ない人にはまったく響かないのかもしれませんが、宗教建築は素晴らしいものがある!と感じているのは私だけではないはずです。
バジリカってどんな意味?
巡礼に訪れる人々が目指すファティマのバジリカ。バジリカって?カテドラルとどう違うのでしょうか?
日本語で大聖堂と訳されることが多いカテドラルは、司教座がおかれている教会のこと。司教が管轄する教区の中心的な教会を指すそうです。
そしてバジリカとは、教皇がこの大聖堂や教会はバジリカだと宣言すればバジリカになるという、何ともカトリックに明るくないものには?な解釈です。
なので司教座のない教会でも、カテドラル(大聖堂)でもバジリカと呼ばれるものが存在しています。
どうすればバジリカとなり得るのかは歴史的に重要だったり、聖人関わる聖遺物が納められているなどの理由からだそうです。ネットで調べただけなので間違っていたらごめんなさい…。
ではなぜファティマはバジリカなのか
何かの文献を読んだわけではないけれど、ガイドブックで紹介があるように、この地に聖母マリア出現の奇跡が起こったこと、またファティマに聖母マリアが現れた同日の1981年5月13日、襲撃された前ローマ法王ヨハネ・パウロ2世は重傷を負うも、その後奇跡的な回復をしたことに聖母マリアのご加護があったとされることなどから、ここファティマがキリスト教の聖地、そして礼拝堂があるネオ・クラシックの建物はバジリカとなったのだと思われます。
聖地を訪れる心境とは
完全なる仏教徒で、冠婚葬祭やお盆やお彼岸くらいでしか宗教行事に触れることがない私にはあまりピンと来てない部分が多く、巡礼しながら聖地に向かう人々の熱心な信仰心には驚かされると言った方がいいのか何なのか。
イメージは四国の八十八ヶ所参りだと勝手に思っているのですが、実行してみようと思ったことは残念ながらまだありません。
神仏に対して心の拠り所を感じていないからでしょうか。何とも罰当たりな表現ですが。
八十八ヶ所参りに行く人々には何か願いが込められていることが多いのではと感じるので、きっとこれから生きて行く上でそんな心境になった時、行ってみようと思うのかもしれませんね。
キリスト教色のとっても濃いファティマなので、興味のない方はスルーしてください。