さてさて前回、ドン・キホーテの舞台風車の村としてカンポ・デ・クリプターナについてつづりました。今回はまた別の村について。

風車のある風景というのは、実はラ・マンチャ地方のあちこちに点在しており、カンポ・デ・クリプターナ以外にもいくつかあります。

マドリッドの中心文芸地区

風車の村の紹介の前に少し。

マドリッドには黄金世紀に誕生した多くの作家が住んでいたエリアがあります。ドン・キホーテの著者ミゲル・デ・セルバンテスもその1人。
セルバンテスと言う名の通りがあり、彼がここでドン・キホーテを書き上げ、生活していた様子を伺うことができます。

マドリッドのスペイン広場には、セルバンテスの功績を称え、ドン・キホーテとサンチョ・パンサの像があります。2人を見つめるようにセルバンテスの像もあります。
スペインを代表する作家なのがとてもよくわかりますね。

コンスエグラの高台に7基の風車

カンポ・デ・クリプターナに並んで風車の村として有名なのが、ここ、コンスエグラです。
ドン・キホーテのお供のサンチョと名前がつけられた風車があったり、ここでもドン・キホーテの物語に彩られています。

小麦など穀物を引くために使用されていた風車ですが、カンポ・デ・クリプターナのそれとは少し形状が異なり、こちらは風車の羽根に布を貼り、羽を手で押して回す方法で使用していたそうです。
次の写真がわかりやすいかもしれませんね。

コンスエグラまではどうやって行くか?

カンポ・デ・クリプターナと同様に、アルカサル・デ・サン・フアン駅まで列車で向かい、そこからタクシーに乗るのが効率が良さそうです。

マドリッドからの列車の本数はそう多くないので、行くのなら早朝から出かけるのがおすすめです。
日帰りでもいいし、そのまま南下してアンダルシアを目指すのもいいでしょう。

まとめ

2回にわたってスペインの風車の村についてつづりましたが、なぜこんなに調べていたかと言うと、やはりあのキャンセルしたスペイン旅行の時にラ・マンチャの風車を見に行く予定にしていたからです。

準備をしていたちょうどその頃、パソコンのCMだったように思いますが、福山雅治さんが出演しているCMの液晶パネルに映ったその風景がラ・マンチャの風車だったのです。
これはやはり見に行かなければ!とテンション上がっていただけに、未だに見に行けてないのが数年たっても諦めきれない理由です。

移動に時間を取られる場所なので、もし自力で観光に行かれる方は、十分滞在時間を確保して行くといいでしょう。

それではドン・キホーテの世界のお話はこれでおしまいです。