カナリア諸島は、豊かな自然と快適な気候で避暑地・避寒地として人気があり、ヨーロッパ有数のリゾート地です。
カナリア諸島はアフリカ大陸の方が近い!
スペイン本土からは南へ約1000km、アフリカ大陸から西へ約100kmの場所に浮かぶ温暖な気候のカナリア諸島。
かつてはアラブ人が領有していた歴史がある通り、アフリカ大陸から渡って行った人々がいたのでしょう。アフリカ大陸に近くに位置しています。
モロッコの北部の街タンジェからイベリア半島が見えるように、カナリア諸島の島の1つフエルテベントゥーラ島は、モロッコ側からみえるでしょう。
それほどにアフリカ大陸の非常に近くにあるのです。
カナリア諸島は7つの主要な島から成り、テネリフェ島、グラン・カナリア島、ランサローテ島、ラ・ゴメラ島、ラ・パルマ島、フエルテベントゥーラ島、エル、イエロ島があります。
今回は「グラン・カナリア島」、「テネリフェ島」、「ラ・ゴメラ島」について少し紹介します。
グラン・カナリア島の中心都市ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア
大航海時代、コロンブスがアメリカ大陸へと出航した際に立ち寄った街です。
当時ヤシの木がたくさん生えていたことから、「ヤシの木」という意味のラス・パルマスと名がついたのだとか。グラン・カナリア島で1番大きな街です。
新大陸への扉を開いた港であり、またその後も貿易港として栄えたラス・パルマス。
ここは大西洋業の拠点となっており、日本人移住者も多く、小さなジャパニーズタウンがあります。
ラス・パルマスでカラフルな街並みの景色を楽しむ
20世紀初め、港で働く人々が船を塗って余ったペンキで塗ったのだとか。
可愛らしい街並みをぶらぶら歩きたくなりますね。
コロニアル様式の建築物など、大航海時代にはいってきた文化も残っています。
イベリア半島や欧州から直行便で行く!
カナリア諸島の島々へは、バルセロナとマドリッドからそれぞれ就航便が発着しています。
またフランクフルトからグラン・カナリア島まで直行便があり、4時間40分です。テネリフェ島までは4時間45分。ロンドンからも直行便があり、4時間半のフライトです。
スカイスキャナーで調べた時の価格ではありますが、ロンドン往復2万円ほどと安い!
日本国内で飛行機に乗る感覚で、リゾート地でバカンスできそうですよね。
グラン・カナリア島の南部にある大砂丘
ラス・パルマスの街から車で約30分のところにある海岸側の大砂丘。見るからに砂漠ですよね?
実はこれらの砂は、アフリカ大陸の西の端にあるサハラ砂漠から風で飛ばされてきて堆積したのだとか。
ここまでの大砂丘になるまでにどれほどの年月がかかったのか、自然の力の大きさを感じられます。
テネリフェ島に行ったらテイデ山へ!
グラン・カナリア島の西側にあるカナリア諸島最大のテネリフェ島。島と島の間はフェリーで約1時間半ほどです。
テイデ国立公園のテイデ山はテネリフェ島のシンボルなので、ぜひ登ってみたい山です!
山頂近くまで行けるロープウェイがあり、標高差1100mのところを6分半で登って行くので楽チン。
ロープウェイを降りたら山頂はすぐ近くに見えています。
テイデ山は火山の噴火を繰り返してできた山で、最後の噴火は18世紀なのだとか。
ゴツゴツとした溶岩の山頂からは、グラン・カナリア島を見ることができます。
世界でここだけ!口笛言語が残るラ・ゴメラ島
テネリフェ島のすぐ西側にあるラ・ゴメラ島には、シルボと呼ばれる口笛言語というものが残っています。
島の小学校で教えているそうです。
深く入り組んだ海岸線や切り立った山など複雑な地形があることから、指笛が交信手段として発達した結果、現在でもしっかりその文化が継承されています。山に反響してよく響くんでしょうね。
多分ベースのスペイン語?が分からなければ難解なんでしょうけど、おしゃべりは他人に筒抜けですね。
カナリア諸島のほんの一部分でしたがいかがでしたでしょうか?
今度のバカンスの候補地にぜひどうぞ!