ビスケー湾に向かって開けたスペイン北部の町、ビルバオについてつづります。
前回紹介したサン・セバスティアンの町から東へ約100kmの位置にあり、同じくバスク地方の町です。
バスクの都市の中でも人口が多く集中している町で、かつては鉄鋼と造船で栄えた街ですが、重工業の衰退による不況に陥りました。
しかしのちに都市再生プロジェクトととして、アートによって町は変貌を遂げました。町中には近代的でアーティスティックな建物があふれています。それらを散策しながら見るのも面白そうですね。
ビルバオまでのアクセス
マドリッドからは鉄道で約5時間、バルセロナからは約6時間と少々長旅となります。
しかし空港からビルバオ中心部へは約20分ほどと近く、飛行機で向かう方が楽で時間の節約になりますよ。
都市再生を支えるグッゲンハイム美術館
ニューヨークに本部があるグッゲンハイム美術館の分館が、ここビルバオの町にあります。
美術館前にはアメリカ人アーティストのジェフ・クーンズの作品である、“パピー(子犬)”が出迎えてくれます。
表面を覆う花は季節によって変わり、その色合いは様々。訪れる時はどんな色の花が咲いているでしょう。
館内にはスケールの大きな作品が多く展示されており、作品のすぐ近くや作品自体の間を通り抜けたりと面白そうです!
巨大なチューリップのアート作品
グッゲンハイム美術館内のテラスにあるチューリップ。確かNHKのスペイン語会話の番組でだったと思うのですが、このチューリップ一本1000万と言っていたような気がします。
不確かな情報ですみません!でも、ものすごくお高いのは確かです!すごく印象に残りますよね。
斬新なアイディアが光るビスカヤ橋
ビルバオ郊外にある全長160mの鉄橋です。世界初の運搬橋として造られました。
何が斬新かというと、電車の車両のようなゴンドラの部分がケーブルで吊られ、向こう岸まで連れて行ってくれるところです。橋を通るわけではないのです。
なので、下の川を通る船の行き来を妨げることなく、川を横断することができます。
とても画期的ですね!!世界各地にある運搬橋のモデルとなったそうです。
アバンド駅にある見事なステンドグラス
スペイン国鉄RENFEの列車などが乗り入れるビルバオの駅アバンド駅には、壁面を覆う巨大なステンドグラスがあります。
駅を象徴するような見事な作品ですので、鉄道駅を利用する場合はぜひ立ち寄って見てみてください。
前回のサン・セバスティアンに続き、今回も北スペインの町についてつづりました。
スペインのガイドブックに出てくるようなメジャーな町ではないかもしれませんが、スペインのどの町も魅力満載です。
自分だけのオリジナルの旅作りなったらいいなと思いながらつづった、ビルバオの回でした。