バターリャはポルトガル語で“戦い”を意味します。
バターリャ近郊で、スペインからの独立をかけた歴史的戦いに勝利したことから、その名がついたのだそうです。
その勝利を聖母マリアに感謝して建てられたのが、町の見所であるサンタ・マリア修道院です。
世界遺産のバターリャ修道院
正式名称は“勝利の聖母マリア修道院”。
この華麗な修道院はポルトガル・マヌエル様式を代表する建築物の1つで、世界遺産に登録されています。
1388年に始まった建設は、何人かの建築家に引き継がれて16世紀初頭まで続きました。
バターリャの小さな町の中心になっている修道院で、周辺にはお土産やさんやレストランがありますよ。
重厚感ある修道院はお手本があった!
バターリャ修道院は、町のすぐそばにアルコバサという町があり、そこにあるアルコバサ修道院をお手本にして建てられたそうです。合わせて見てみたいですよね。
それぞれの町は近く、バスで30分と隣町へ出かける感覚で行くことができます。バターリャはサンタ・マリア修道院を見に行くのが大本命な小さな町なので、3時間もあれば十分。
周辺の町から日帰りや周遊の立ち寄りポイントとするのが良さそうです。
バスを利用すればリスボンからは約2時間。前回紹介したナザレからは近隣のアルコバサ経由で1時間。次回紹介するファティマからは30分と、行きやすい距離感で町が並んでいます。
近隣の町と合わせて観光して見たいですね。
精緻な装飾が美しい未完の礼拝堂
長きにわたり建設が続けられたバターリャ修道院でしたが、ついに未完に終わってしまいました。
確かな理由は明らかにされてはいませんが、未完であってもその作りは美しい!個人的に連続するアーチがものすごく好みです!
中庭に面したアルフォンソ5世の回廊
未完の礼拝堂の他にもアーチが続く回廊があります。こちらはシンプルなデザインのアーチで、中庭をぐるりと取り囲んでいます。
様々な様式を取り入れているため、要所要所で雰囲気が異なっています。見事な装飾に目を奪われそうですね。
バターリャの町はいくつもの町を経由して、点在する見所を周遊する中継地点となりそうですね。
これだけ町同士が近いと、個人的にヨーロッパの町のマグネット集めが楽しかったりする人間なので、マグネット集めのために欲張っていくつも町を巡って見たいと考えそうです。
マグネットのことは置いておいて、世界遺産のバターリャ修道院一見の価値ありでしょうね!