アンダルシアの町マラガを拠点にした場合の妄想旅行の続編です。そしてグラナダ妄想旅の続編です。

さて、ナスル朝宮殿を回ってもまだまだ見所はたくさん残っています。時間をかけてゆっくりと宮殿内を見て回りたいですね。

居住区にあるパルタル庭園

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イスラムの時代、貴族の宮殿や住宅、モスクなどが、建ち並んでいたエリアです。

アルバイシンを見下ろす展望台には貴婦人の塔が、水鏡の池にその優美な姿をたたえています。かつては宮殿だった貴婦人の塔、精緻な装飾で美しいです!

豊かな水に潤されたヘネラリフェ

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パルタル庭園からの遊歩道は、ヘネラリフェへの入口へ通じています。ここはアルハンブラ城外にあるナスル朝の夏の別荘。
シエラ・ネバダ山脈の雪解け水をひいた水路や噴水が至るところに設けられており、「水の宮殿」とも呼ばれるそうです。細長い池を取り囲む花々に、噴水の水しぶきが美しいです。

もともとは砂漠の民だったイスラムの人々、豊かな水があふれるここグラナダは彼らにとっては最高の楽園だったのかもしれませんね。

グラナダを護るアルカサバ

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アルハンブラ場内は、ナスル朝宮殿を中心とする住宅街と軍事要塞アルカサバに二分されていました。

アルカサバはアルハンブラで最も古い部分で、ローマ時代の砦跡にモーロ人が9世紀ごろ築いたそうです。
見張り台からはアルバイシンを望むことができます。

キリスト教徒によるカルロス5世宮殿建設

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レコンキスタを達成させたカトリック両王の孫にあたるカルロス5世により、16世紀頃建設が始められました。
コルドバのメスキータにカテドラルを増築した、あのカルロス5世です。

当時最新だったルネサンス様式で、資金はグラナダのモーロ人から徴収するつもりで建設が始まりました。
しかしその後モーロ人の追放令が発令されると資金難となり建設は中断、屋根が完成したのは18世紀入ってからだったそうです。
なのでアルハンブラ宮殿のなかでは異質な存在のようです。

現在1階はアルハンブラ博物館、2階は美術館になっています。
アルハンブラ宮殿のチケットは当日券は売り切れてしまうことがあるようなので、やはりネットで事前に購入して行くのがいいでしょう。

また8:30開園し、3/15〜10/14は20:00閉館、10/15〜3/14は18:00閉館で、チケットは14:00をさかいに午前と午後の部に分かれていているので、そのどちらかの時間はまるまるアルハンブラ宮殿の見学に使ってもいいくらい!

次回はグラナダの町へ観光しに妄想旅です。