アンダルシアの町マラガを拠点にした場合の妄想旅行の続編です。グラナダへは、コルドバからさらに鉄道で2時間半ほどで行くことができます。
グラナダは13世紀の半ばから、およそ250年間イスラム最期の都として繁栄を謳歌した町です。ナスル王朝が栄えたその象徴たるアルハンブラ宮殿についてつづります。
ちなみにスペイン語表記はLa Alhambra、読み方はラ・ランブラとなりフランス語同様スペイン語でも“H”を発音しないので、ある半現地の方などに尋ねる際はご注意ください。
グラナダってどんな意味?
グラナダはスペイン語で「ザクロ」を意味します。
戦いに備えたこの町はその防御のかたさから、皮のかたいザクロに例えられグラナダと名付けられたそうです。
ナスル朝宮殿 メスアール宮
宮殿の現存する最も古い部分で、行政と司法が執り行われていた場所です。
その奥はアルバイシンの丘を一望できる祈祷室だったそう。
アルハンブラ宮殿と向かい合っているアルバイシンの丘へもぜひ行きましょう。
コマレス宮 アラヤネスの庭
イスラムの王朝ナスル朝の歴代国王が暮らしたアルハンブラ宮殿では、このアラヤネスの庭が人々を出迎えてくれます。
砂漠の蜃気楼をイメージして、建物が水面に揺らぐ水鏡の技法を取り入れています。
建物の内部にも豊かな意匠が施されており、それらは砂漠の民イスラム教徒にとって地上の楽園だったそうです。
ライオン宮 ライオンの中庭
細かい装飾が施された124本の柱が並んでおり、大理石でできたこの柱は砂漠のオアシスにしげるヤシの木をイメージして造られたそうです。
ここの奥は国王のハーレムであったそうです。
ハーレムだった二姉妹の間
かつて国王の愛人たちが暮らした男子禁制の二姉妹の間の壁面は、彩釉タイルや漆喰細工、そしてアラベスク紋様やコーランの一節で埋めつくされています。
さらにイスラム建築の最高峰とも言える精緻な装飾が天井に施されています。
アルハンブラ宮殿で1番の見所でもあるそれがこの写真の、ムカルナスと呼ばれるおよそ5,000個のはめ木で造られた鍾乳洞のような丸天井です。
イスラムの開祖ムハンマドが神の啓示を受けた聖なる洞窟をあらわしているそうです。
ナスル朝宮殿だけでもこれだけの見所がつまってます!世界中からここグラナダを訪れる観光客は、このアルハンブラ宮殿を目当てにやってくるといっても過言ではありません。
チケットは当日券も購入できますが、売り切れなどを考えると、事前にインターネットで購入していくのが確実!ほんとに便利な世の中になったものですね。
次回はパルタル庭園やヘネラリフェ、アルカサバなどアルハンブラを形成するその他のエリアを巡ります。妄想旅ですけどね!