バルセロナから日帰りで行ける町を紹介していきます。
カタルーニャ州タラゴナ県、タラゴナの町。ローマ時代の遺跡が残っており、当時の姿そのままだったり、2000年以上前の当時に想いを馳せることができます。
バルセロナ・サンツ駅からは高速列車AVEなら30分ほどで行くことができ、お手軽な日帰り旅行が楽しめます。
タラゴナ駅までの海岸線を走る電車
バルセロナの市街地を抜けてから、コスタ・ブラバと呼ばれる海岸線を線路が走っており、タラゴナ駅前は海です。
指定席の特急列車に乗る際は、進行方向向かって左側の座席がおすすめです。なぜなら海岸線が左側だからです!
座席から眺めるタラゴナ駅までの海岸風景を、ぜひお楽しみください。
ヨーロッパのバルコニーから地中海を!
バルセロナにもビーチはありますが、数日滞在するだけなら観光の合間にバルセロネータのビーチへ行く、という選択肢はあまりない気がします。
展望台となったここなら、タラゴナ観光のついでに美しい地中海を見ることができます。
タラゴナ駅を背に右手に向かって歩いて行くと、少し急な階段が見えてきます。
そこを上れば、ヨーロッパのバルコニーと呼ばれる高台からタラゴナの海岸を見渡すことができますよ!
2000年前の円形闘技場
ヨーロッパのバルコニーへと上ってきた階段を背にそのまま海沿いの道を歩いて行くと、高台の下にこの円形闘技場が見えてきます。
ここタラゴナ市内には、円形闘技場をはじめ数多くのローマ時代の遺跡が残っています。
円形闘技場は世界遺産に登録されており、タラゴナの観光スポットのなかでもイチオシの見所に。
天気がいい日の青い海と空を背景に、2000年前の風景を想像しながら見られるといいですね!
静かな旧市街に迷い込む
円形闘技場があるところから旧市街の中心を目指すと、こういった細い路地が待っています。
バルセロナではあまり意識することがなかったかもしれませんが、シエスタの時間帯ともなればひっそりとした静かな町中を散策することができます。
タラゴナ大聖堂
ローマの神殿跡に建てられたカテドラルです。通りから少し奥へと、正面のファサードに向かって階段が伸びています。
12世紀に着工され、完成が15世紀。その長い建設期間のためか、ロマネスク、ゴシック、バロック様式が混在。またイスラムの影響もうかがえて、建築物に疎い人間にはなにがなにやら。
でもスペインは美しく気品溢れるものからイスラムを感じさせるもの、豪華絢爛な大聖堂であふれています。
タラゴナの大聖堂だけが例外なのではなく、スペイン各地の大聖堂の多くが、数世紀を経て建てられるものが珍しくありません。
その時代時代を感じられる巨大なカテドラル、ある者には安寧を、ある者には威圧感を与えてきたのかもしれませんね。
世界各地の観光スポットもそうですが、見る前にそれらが造られた時代と背景について少しでも知識を仕入れてから見ると、もっと豊かな旅作りができるのではないでしょうか。
“悪魔の橋”と呼ばれるラス・ファラレス水道橋
旧市街から離れた場所に、静かにたたずんでいるこの水道橋。高速道路の途中でバスを降りて向かいます。
自然公園のような作りで、橋の周囲には建物など何もありません。セゴビアの水道橋に比べるとその規模は少し劣りますが、保存状態が非常にいい!。
これも2000年も前に造られ、長い時を経てもなお今日までこんなにも美しい姿のまま残っていることに、感動さえおぼえます。
タラゴナ郊外にあるEl Masroig
タラゴナ市街地から車で約45分のところにある、El Masroigという村です。
バルセロナからタラゴナまではほとんど海岸線を電車が走りますが、タラゴナ郊外へ出るとこんな丘陵地帯へと続いています。
時間があればEl Masroigまで足を伸ばしてみてたいものです。観光客が多いところが嫌になったらぜひ!
ローマ時代の遺跡が数多く残るタラゴナの日帰り旅、いかがでしょうか?
バルセロナ滞在中、ほかの町にも行ってみたいと思ったらタラゴナがおすすめです。