ここまで8回にわたり上海留学時代を思い出しながらつづってきましたが、これが最後です!
番外編として上海発の小旅行などは、今後また思い出して書きたいと思っているところです。
あともう少しだけ、お付き合いいただけたら嬉しいです。
パイナップルカットの技術に目を奪われる
留学中何度となく、学校と最寄りのカルフールというスーパーを往復しました。その道すがらフルーツ屋さんにもよく立ち寄りました。
ある日、そのフルーツ屋さんの前を通りかかった時、店主がパイナップルの皮を剥いていました。
店の前を通り過ぎようと、ほんの数歩歩きながら目線を店内に向けただけの短い時間の間に、手早くパイナップルを皮を剥く様子に目を奪われました。
引きこもりの戦友と立ち止まり、その一連の作業を呆然と見てしまいました。
彫刻刀のようなナイフで、ものの数分でこの写真のようにカットしてしまうのです。
中国の人には本当に手先が器用な人が多いのだなぁと、感心した一幕でした。
上海にも雪が降った!
温暖なイメージの上海でしたが、雪が積もりました。
夏は暑いし、冬もそこそこ寒い。
日本では関西の大学に通っており大阪に住んでいましたが、関西とそう変わらないような気候でした。
高層ビルが次々と
留学中住んでいた生活圏や、移動中通った場所など、いたるところで建設中の高層ビルが見られました。
それも足場、全部竹製でできている…。
発展していく大都会のほんの少しの時間を見ながら、ここで生活していたのだと思うと感慨深いものがあります。
古き良き時代の面影
留学生活にも慣れ、また帰国の日程も近づき始めた頃、市内を散策して写真を撮ってまわりました。
高層ビルが乱立していくなか、大都会上海にもまだまだこんなディープな路地裏がありました。
普段はわりと小ぎれいなホテルという名の寮に住み、スーパーや飲食店、コンビニなど生活に必要となる場所以外に近づこうとしなければ、こんな場所には辿りつけなかったと思います。
この当時は、まだまだこんな景色が上海でも見られましたよ。
その5年後に開催された上海万博に向けて、町の整備はさらに進み、こうした古き良き時代の面影は失われ、もしくは外側から見えないよう覆われてしまいました。
こういった景色こそが中国を感じられ気がするのは、私だけでしょうかね。
最後の教室
1年間お世話になった教室。
最終日、誰もいなくなってから撮った写真は、すごく寂しく感じました。
長かった1年間の留学生活を終えて、帰国後は社会人となるべく就職活動が待っていました。
卒業後は仕事に慣れるまでしばらく時間がかかり、上海を再訪できたのは帰国から5年も経った後でした。
またすぐ行けるだろうと思いながら出国したのに。働き始めると昔の思い出に浸る時間もそうそうありませんね。
数回にわたってつづった個人的な思い出話にお付き合いいただき、読んでくださった方々本当にありがとうございました!