桂林から18時間かけて、また大移動してやってきた雲南省昆明。
ベトナムやラオス、ミャンマーとの国境を隔てている中国南部の省都です。

駅を出てバス乗り場を探している途中、少数民族とおぼしき伝統衣装を纏った女性を見かけてテンションがあがりました!上海という都会にいては全くお目にかかる機会がなかったので。
そしてこれから向かう、同じく雲南省の大理市という町に向けてさらに期待が高まっていきました。

昆明から大理への道中

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バスターミナルから大理へと向かうバスは、バスというより乗り合いの大きめワゴンといったほうが正確でした。
乗客10名ほどが乗っており、友達は1人用のシート、私は2人掛けのシートに座りました。

しばらく走ると、乗客が1人2人と好きなところでドライバーに都度呼びかけて降りて行きました。
隣に高齢のおばあさんが座っており、どうやら今何時かと聞かれていたのですが、現地語でわからず時計を指差されてあぁそうかと、少しだけコミュニケーションもありました。
列車と違い、とにかく揺れる小型バスでのトータル4時間はきつかったです。

大理のホテルから

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ようやく大理の町に到着。
道中はかなり田舎でしたが、着いてみるとそれなりに便利そうです。
ホテルも綺麗めなお部屋が見つかりました。

しかしここまで4時間もかかったことから、着いて早々に昆明までの戻りの心配を始めたのでした。

民俗村

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戻りの心配をしつつも、大理の民俗村へと向かいました。
ここが1番の観光地かもしれませんね。

城壁で囲まれたエリアの中に、伝統的な暮らしを続けている様子が伺えて非常に印象的でした!

白族の民芸店

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雲南省には多数の少数民族が暮らしており、中でも白族という人たちがこの民俗村やその周辺で生活していました。

民芸品のお店が軒を連ね、まずは髪飾りを友達とお揃いで購入しました。
かんざしの要領で手で髪の毛を束ねて、後頭部に差し込みくるりとねじってから、柔らかい2枚貝の形をした金属製の髪飾りを閉じる。
白族のお姉さんに教えてもらいましたが、帰国してしばらく使わなかったらやり方を忘れてしまいました。。。

ろうけつ染め

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一定の温度に溶かしたロウを布地にしみこませ、その部分が染まらないようにすることによって、ロウで柄を描いた部分が染まらず、周りの部分だけが染まるという技法です。

特産品のようで、たくさん綺麗に染色されたろうけつ染の布が売っていたので、テーブルクロス並みの大判と、ハンカチサイズのものを2点購入しました。

こうして大理での1日を終えました。
本当はここからベトナムへ行く、もしくは四川省の成都まで丸1日かけて列車で移動してぐるりと上海に戻るイメージをしていたのですが、旅費がなくなりかけていて、また1長時間移動の多い旅に疲れてしまい上海に帰ることにしました。
昆明に戻り購入したチケットは、おそらく直前割?か何かで3000円ほどと安く買えました。

上海から昆明までかなりローカルな都市や村を見てきました。
その合間合間に中国の衝撃のお手洗い事情を目の当たりにしました。
残念ながら写真を撮ることはできませんでしたが、今でも友達との昔話のネタです。

まず桂林駅のトイレ、個室はそれぞれあるのですが、すべての個室を1本の溝が通っており前方から水が流れています。
前方の個室をえらぶべし!なぜかは多くは語りませんよ!!

そして昆明から大理へと向かう途中のその1つ。
腰の高さより低い位置、ちょうどかがんで横で用を足している人同士が見えないくらいの壁の高さしかありませんでした!!
そして最後は、壁なし!その上、お手洗いの建物の入り口方向へ向いて全員顔丸見え!!!

以上、たくましくなる中国生活の一部でした!
この旅からかなり時間が経っていますが、現在の事情はどうなんでしょうね。
もう2度と同じ場所へ行くことはないとは思いますが、
今でも友達とのネタであることには変わりありません。

そしてこの友達にはどんな姿を見られても恥ずかしくない仲となりました。
2人とも順応性ありすぎて、己の適応力には自信が持てます。
やっぱり若かったから、というのが1番大きな要因だと思えますけどね。

上海留学中の1年についてもつづっていきたいと思います。