これまでスペインのセゴビア、タラゴナとメリダにあるローマ水道橋の紹介をしました。
今回はスペイン以外にその範囲を広げてみました。
ローマ水道橋とは?
文字通り、そのまんまローマ時代に建設された水道橋のことです。
ローマ帝国の支配が及んだ地中海沿岸をはじめアフリカ北部など、ローマの属州となった町には水道橋が残っています。
ローマ時代のものでなくても、メキシコやポルトガルなどにもいくつも水道橋があります。
簡単に書きましたが、ローマ時代って2000年以上も前ってことなんです。それほど年月を経たものが現存していること自体が驚きです。
日本で建築物といえば古来より木造ばかり。そりゃ残ってはいるけど紀元前まで遡るものはないでしょう。
そんな歴史ある建築物がほぼ完全な形で残っているとしたら、見る者に与える衝撃と言ったら!
感動さえ覚えます。
ローマ水道橋を模倣して
古くはローマ時代の支配下にあったために、水道橋が一般的に広く人々の生活に根付いたことから、割と近代になってからも水道橋が建設され続けていた国があります。
それはスペインのお隣、ポルトガル。
ポルトガル国内にもローマ時代の水道橋が残っており、更には16~17世紀頃建設されてつい最近まで現役で使用されていた水道橋がいくつもあります。
ポルトガル自体それほど国土が広い国ではないので、ぜひ水道橋めぐりをしたいものです。
なぜ魅せられたのか
初めて見たのはセゴビアの水道橋。必ずもう1度見ようと心に決めています。
これはスペイン国内にも現存する水道橋の中で最大規模を誇り、ほぼ完璧な形で残されています。
その大きさに圧倒され、この巨大な水道橋を人の手で何の機械も使わずに積み上げたというのですから驚きです。
その時の私自身の状況や心境にピタリとハマったとでも言うのでしょうか。
バルセロナからの弾丸日帰り旅行で、現地滞在時間はたったの3時間という状況が後押しして、更によりも強い印象を残したのでした。
フランスにある世界遺産の水道橋
フランス南部のガルドン川に架かるこのポンデュガールという水道橋。これも古代ローマ時代に建設されたもので、ぜひ見てみたい水道橋の1つです。
世界中に散らばる水道橋の中でも、川に架けられた水道橋はそう多くはないと思います。水源がない町へ向かって水を引くためにつくられるのでしょうしね。
どの水道橋も壮麗で、見る者を圧倒します。その巨大な姿を見上げているといつまでも眺めていたい気持ちになります。
きっと私の他にも水道橋に魅せられた人達はいるんでしょうね。
サークルか何かがあれば入りたいぐらい。
いつか、世界中に散らばる水道橋をめぐるツアーを自己開催したいと思っています。